ウルトラコールリフトとは——「注射できる糸リフト」という発想

PDOをパウダー状に——世界初の技術

ウルトラコールは韓国発のスキンブースターの一種で、最大の特徴はPDO(ポリジオキサノン)という「溶ける糸」の成分を使用していることです。通常は糸リフトで使われるこのPDOをパウダー状に溶かしてブースター注射にしており、1瓶に約1,400個以上のPDO成分が含まれています。

糸リフトは、針で皮下に糸を通して物理的にたるみを引き上げる施術です。即効性がある一方、糸の挿入による腫れや違和感、挿入した感覚が気になるといった点を懸念される方もいます。

ウルトラコールリフトは、この糸の素材であるPDOを微細な球体(マイクロスフィア)に加工することで、注射による注入を可能にしました。30年以上にわたり外科手術などで使用されている実績のある安全性の高い製剤であり、KFDA(韓国食品医薬品局)の承認を得ています。米国FDA・欧州CEの承認も取得しており、安全性の面でも一定の評価を受けた製剤です。

PDOとはどんな成分か——30年の安全実績

PDO(ポリジオキサノン)は、古くから手術の縫合糸として使用されてきた実績のある素材で、安全性も確立されています。糸リフトの素材としては最も歴史が長く、多くのクリニックで採用されています。比較的柔らかい素材で皮下組織によくなじみやすく、コラーゲン生成を促進する能力が高く、肌のハリ感を出す効果に優れています。
美容医療の文脈では、このPDOが皮膚の真皮層に挿入・注入されると、体がその存在を認識して軽い炎症反応を起こします。この反応がコラーゲンを呼び寄せるトリガーとなり、新しいコラーゲン線維が形成される——それがPDOによる肌再生の根本的な仕組みです。
PDO成分はコラーゲンを形成した後、4〜6ヶ月以内に体内で分解・吸収されます。成分自体が消えても、生成されたコラーゲンは肌に残るため、ハリや弾力の改善効果が持続します。

ウルトラコールリフトで期待できる効果

ウルトラコールはKFDA認証のPDOスレッド成分によりコラーゲン生成を促進し、自然なボリューム感を与えるコラーゲンブースターです。
具体的には、次のような変化が期待できます。

毛穴・肌キメの改善

真皮層のコラーゲン密度が高まることで、毛穴が目立ちにくくなり、肌表面のキメが整っていきます。

小ジワ・浅いシワの改善

目元・口元など、皮膚が薄く繊細な部位の小ジワにも対応できます。ウルトラコール100はアメリカFDA承認をはじめ、韓国のKFDA、ヨーロッパCE承認も受けており、非常に安全性が高く、薄く敏感な部位にも施術が可能です。

頬のコケ・凹みへのボリューム補填

ウルトラコール200は主にリフトアップ&ボリューム目的で、ほうれい線・頬・横頬・目の下などの凹みやコケが気になる部位に注入してボリュームを追加する施術です。ウルトラコール100は主にコラーゲンブースター目的で、200に比べて粒子が小さいため、ボリューム改善よりも肌のタイトニングやコラーゲン再生による肌質改善を行う施術です。

フェイスラインのリフトアップ

コラーゲンの増生により真皮が内側から充実し、フェイスラインのもたつきが徐々に引き締まっていきます。

肌トーンの改善

コラーゲン産生が促されることで、肌全体のくすみが改善し、透明感が出やすくなるとされています。

ウルトラコール100と200——何が違うのか

ウルトラコールには「100」と「200」の2タイプがあり、粒子の大きさが異なります。用途も異なりますので、事前に知っておくと担当医との相談がスムーズになります。
どちらを使うか、あるいは組み合わせるかは、担当医が肌の状態を診察したうえで判断します。「どちらがよいですか?」と事前にカウンセリングで相談することをおすすめします。

施術の流れとダウンタイム

施術の流れ

ウルトラコールリフトは比較的短時間で完了する施術です。施術時間は15分以内とされており、麻酔は睡眠麻酔または麻酔クリームから選択でき、回復期間は施術直後から日常生活が可能とされています。
一般的な流れは次のとおりです。

  1. カウンセリング — 肌の状態・悩み・アレルギー歴を確認し、100・200の選択や注入部位を決定します。
  2. 麻酔クリーム塗布(約20〜30分) — 注入時の痛みを軽減するために麻酔クリームを使用します。
  3. 注入施術(約15分以内) — 気になる部位に均一にマイクロスフィアを注入します。
  4. 鎮静ケア・終了 — 施術後は鎮静ケアを行い、当日から日常生活に戻れます。

ダウンタイム

施術後はお肌によっては赤みが出る場合があります。赤みや腫れ、内出血ができた場合でも数日以内に収まります。糸リフトと比べてダウンタイムが短めである点が、ウルトラコールリフトの特徴のひとつです。
施術後3〜4日から効果が現れ始め、8週間後に最も高い効果を感じることができます。ただし、効果の出方には個人差があります。
施術後は保湿と紫外線対策が重要です。刺激を受けた肌の再生効果を高めるためにも、しっかりとした保湿ケアを続けることが推奨されています。

どんな人に向いているか

ウルトラコールリフトは、次のような方に適しているとされることが多いです。
  • 糸リフトよりも自然なリフトアップを望む方、肌が薄くてスキンブースターを迷っていた方、老化により肌のハリ回復が難しかった方、肌全体のアンチエイジングを望む方。
  • 「変えた感」ではなく、自然に肌質が整っていく変化を好む方
  • 糸を入れることへの不安や抵抗感がある方
  • ハイフ(HIFU)やレーザーだけでは効果が物足りないと感じている方
  • 頬のコケや目の下の凹みが気になってきた方

一方で、次のような場合は施術を慎重に検討する必要があります。
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 注射部位に炎症や感染がある方
  • 血液凝固に関わる薬を服用中の方
  • あざができやすい体質の方(ダウンタイムが長引く可能性があります)

いずれの場合も、事前のカウンセリングで医師に正確な状態をお伝えいただくことが大切です。

他の施術との違いを整理する

「ウルトラコールリフトと、他のリフトアップ施術は何が違うのか?」と疑問をお持ちの方も多いはずです。代表的な施術との違いを簡単に整理します。

vs. ヒアルロン酸フィラー

ヒアルロン酸は外から成分を補填して即座にボリュームを出す施術です。ウルトラコールリフトは自己のコラーゲン産生を促すため、仕上がりがより自然で、PDOが分解された後も生成されたコラーゲンが残ります。

vs. 糸リフト

フィラーや糸リフトと比較されることが多いですが、これらの施術とは異なり、施術後すぐに目に見える効果は少なく、コラーゲンが生成される時間が必要です。施術後すぐに効果を実感したい方には適した施術ではありません。ただし糸の挿入がないため、違和感やダウンタイムは短くなる傾向があります。

vs. HIFU(ハイフ)

ハイフは超音波エネルギーでSMAS層(筋膜)を加熱し、引き締める機器施術です。ウルトラコールリフトは注入によるコラーゲン産生促進のため、アプローチの深さや方向性が異なります。組み合わせることで相乗効果が期待できるとされることも多いです。

イレラウムのウルトラコールリフト——ひとりひとりの肌状態から始まる施術設計

ウルトラコールリフトは、どこに、どの濃度で、どれだけの量を注入するかによって、仕上がりが大きく変わります。
イレラウムでは、施術前のカウンセリングで肌の弾力・厚さ・凹み具合・たるみのパターンを丁寧に確認したうえで、ウルトラコール100・200の使い分けや注入部位を設計します。「一律の処方で全員に同じ施術」ではなく、その方の肌の状態と目的に合わせた個別対応を大切にしています。
また、イレラウムではウルトラコールリフトを単独施術だけでなく、他のコラーゲンブースターや施術との組み合リフトアップわせも提案しています。肌の土台を整えながら、自然なリフトアップを実現するためのトータルケアとして活用することができます。

まとめ——「糸なし」でリフトアップできるのか、という問いへの答え

「糸を使わずにリフトアップできるのか?」という問いに対して、ウルトラコールリフトはひとつの答えを提示しています。ただし正確には「糸を物理的に挿入する代わりに、糸の素材を注射可能にして自己コラーゲン産生を促す」という施術です。
即効性のある劇的な引き上げ効果を求める方には向いていません。しかし、自分の肌が持つ再生力をうまく引き出しながら、時間をかけて自然に肌の質とボリュームを整えていきたい方には、検討に値する施術のひとつといえます。
どんな施術にも副作用やリスクはあります。赤み・腫れ・内出血はある程度起こり得る反応として事前にご理解いただいたうえで、担当医との十分なカウンセリングのもと判断されることをおすすめします。
「自分の肌状態に合っているかどうか、まず話を聞いてみたい」という方は、お気軽にイレラウムのカウンセリングをご利用ください。